ボスの首辺りでもさもさしてるしっぽは、ボスが10歳のときに9代目にペットとして買ってもらったレッサーパンダのザンザス二世くん(以下ざんつーくん)のものなんです。自ら周りを遠ざけるようになってしまった子ボスに対するアニマルセラピー的な動機でした。9代目もマフィアです、可愛い息子のためならばワシントン条約も何それおいしいの?です
ボスはざんつーくんの単純な可愛さにドキムネし、それはそれは大事にしていたんです。初めてのお友達だったんです。ざんつーくんもボスになついていました。ボスが立てと言えばすっくと立ち上がりました。命令すれば何でもするのはレヴィだって同じでむしろレヴィの方がレッサーパンダよりは役に立つと言えば立つのですが、大きな違いは可愛いか可愛くないかなんですボスにとっては。スクアーロに「なんだそれあらいぐまかぁ」と言われても子ベルに「うわーいたぬきだ!ねぇそれ食べていい?」と言われても気にせず(ボコるだけにとどめました)
晴れた昼間アジトのテラスに出ればボスとざんつーくんがうふふあははと戯れる姿を目にすることができたものでした。そのときだけ、ボスはクーデターやしがらみのことを忘れることができたのです。報告という名のうふふあはは妨害行為をはたらいたレヴィがテラスから突き落とされてしまったくらいそこはイデアでした。雨の日は部屋の中でいちゃいちゃもふもふ。ざんつーくん>>>>>(越えられない壁)>スクアーロでふたりはとても幸せでした
ところがふたりを引き離す出来事が起きました。てゆうかボスが起こしました。ゆりかごの後、6年連れ添ったご主人さまがいなくなってしまったざんつーくんはあまりごはんを食べなくなってしまいました。部屋のすみっこで丸くなっている姿に哀れみを感じたヴァリアは最低限のお世話をしてやることにしました。ボスがそこにいたという痕跡を少しでも残そうとしたのです。そんなヴァリアの思いに応えようとしたのか、弱りながらもざんつーくんはずっと生きていました。レッサーパンダの寿命は10~12年です。ざんつーくんは頑張りました。朝起きるとよろよろとボンゴレ本部まで歩いて、ボスが閉じ込められている氷の前へ座り込み、一日を過ごすのです。ボンゴレ本部(山の中)とヴァリアアジト(海見える)の間を歩くとかどんだけすげぇレッサーパンダだよとかいうツッコミはなしです。愛はすべての物理的精神的法則を破壊するものなのです
そして8年後、いつものようにざんつーくんが氷の場所に足を踏み入れると、そこに氷はなく解凍されてはぁはぁ言っているご主人さまがいました。飛びつきたいのにもうそんな力はありません。ボスもとても弱っていて、とにかく人手が必要だということはざんつーくんにもわかりました。人を読んでこようかと思ってのですが、本能的に自分の寿命を悟っていた彼は、残りの時間、少しだけでもボスのおそばにいたいと考えました。ざんつーくんはボスを先導して、ヴァリアアジトまで連れていくことにしました。どんだけすげぇレッサーパンダと弱りボスだよとかいうツッコミはなしです愛はすべての略
ようやくヴァリアのアジトにつき、少しだけ調子を取り戻したボスがポーカーに興じていたロン毛をぶん殴るところを見ることができたざんつーくんは、その場で息をひきとりました。ご主人さまを待ち続けたざんつーくんの心に胸を打たれたボスとヴァリアはみんなで彼の死を悼み、少しでもボスのそばにいられるようにとざんつーくんのしっぽを切り落とs切っちゃらめええええええええ!!!
おおおおおしっぽが可哀想になってきました切っちゃだめだそれはだめだ……!安らかに眠らせてあげなきゃ駄目なんだ……!だめ!というわけで今日のお題「ボスのしっぽ、あれな~に?」のまとめは「フェイク」になりました
すごく……眠いです……ジャンプが……楽しみです……おやすみなさい