そうそうサイコパス小説版ASYLUM2は無事にゲットしました
まず小説版2ですが、前編の弥生&志恩編はまるで劇場版のようでした!めちゃくちゃ面白かったです。一気読みしてしまった。倫理的な意味で映像化は難しそうではありますがぜひアニメで見たいなと思える一編でした。弥生さんはもちろんのこと志恩さんが健気でめちゃくちゃ良い女だ……。硬質なSF近未来の裏に潜むエログロ、って感じでツボを抑えたエグさはありましたが前回の無窮花ほど直接的でなくて良かった。無窮花もめちゃくちゃ面白かったけれど女としては読むのがキっツいとこ結構あったからな……!
志恩さんにエロ方面振られて慌てる朱ちゃんも可愛い。恋人の絶体絶命にパニくる志恩さんを冷静に助ける宜野座さんマジ有能。とてもかっこよかったし眼鏡のくだりの付き合いの長さが見て取れる会話も良かった。一冊通して初出の情報が多かったなー!志恩さんの親についてだったり、検死についてだったり。前巻に引き続き密入国が取り上げられていましたが、映画を意識してるのかな。あと生まれながらにして犯罪係数の高い子供についても言及がありましたね。これだけ設定あるんだしテレビシリーズもサイコパス5くらいまでやろう????お願いします
そして後半の宜野座編ですが、彼が狡噛に対して安定を感じ少しだけ肩の力を抜くこの話の後に、狡噛がセラピー拒否ってまで執行官落ちするんだなと考えると、むしろよく「父親が自分を庇って死ぬ」なんて最悪の事態に直面して陥落するまで精神を保てたなと思う。「狡噛を刺そうと思ったこともあった」ってインタビューで読んだ記憶があるのですがどこだったかな?小説版ではなかったはず
この事件、ギノにとってはもちろんですが、家族を外に置いたまま潜在犯・執行官になった征陸さんや佐々山にも嫌な傷を残したのだろうなと思います。そしてギノの生い立ちを誰よりも知りなおかつこういう事件に関わり反吐の出る思いをしたにも関わらず、シングルマザーの母親を外に置いたまま自ら執行官落ちした狡噛に対して、まあ確かに裏切られた気になるだろうな。狡噛が悪いわけではありませんがあのあたりは誰に対してもしんどいわ
ロンに手向けた花が……さ……!花にしろ鍵にしろそういうところうまいことやるのが狡噛なんだよな……!と。しかし謎のわんこだったロンにまさかこんな設定が。まさか塩谷監督の秘蔵設定だったとは。ダイムが思ってたより高齢だった。もう体もうまく動かないのか……大丈夫かな
謎といえば、その、内藤!お前だ!どうなってるんだ!狡噛三係時代は一係所属で、でも一係再編時は一係にいなくて、今回の事件でもやっぱりいなくて、弥生さんスカウト時にも多分いなくて、でもでもそのちょっと後の標本事件のときはまた一係所属に戻っていて、だがしかし数ヶ月後のカガリ入局時以降は一係にいなくて、一期スタート時には公安にすらいない!!お前はどうなってしまったんだ内藤……
次巻も楽しみです!!
そして以下アニメ本編の感想
東金さんたら思ってたよりガチでシビュラ!!!クリアにしたいのが反シビュラなカムイで濁らせたいのがシビュラな東金と嫌な対比になってますね。監視官を濁らせてきたのはシビュラお得意の実験観察だったんだろうな。そして今回は朱ちゃんを陥落させるために動いていると。シビュラ公認で鋼の色相を持つ朱ちゃんだからな、そりゃやりがいあるよな。やっぱり狡噛さんの真似してたんだなあ。局長が朱ちゃんに東金さんを意識するように促したのは狡噛さんとのダブらせが視界に入りやすくするためか
ただ雑賀先生との会話からして純粋に朱ちゃんに執着している点もあるみたいなので、彼が朱ちゃんのためにシビュラを裏切る可能性もなくはないのかなと。何にせよ生き残れない感は強い。いっそ純粋な朱ヲタとして生き残り、一係に居座り、堂々と犯罪係数を測り「ああ今日もなんて美しい色相なんだ……どうすれば濁るんだあなたは……」と恍惚とすればいい。「監視官にドミネーターを向けるなど言語道断、そもそもなぜこいつを放置してるんだ説明しろ常守!!!」とギノがキレるんだけど、その横から東金さんに静かにガン飛ばす弥生さんの方が怖いという、楽しい一係
やっぱり今回の局長担当は東金さんのママンだったか。霜月ちゃんが調べ上げた「AA」自体が餌だったというのは意表をつかれた。結局どこまでが真実なんだ。公安で証言した医者も直前にカムイと連絡取って「うまくやっとく」みたいなこと言ってるし、本当のことを喋っているとは限らないんですよね。わざわざcvカムイにしたのだから真実なのかなとは思うのですが。まあ医者の証言に関しては我らが雑賀先生&情報の女神様の分析官コンビがいらっしゃいますからおそらく問題ない
霜月ちゃんが見つけた医療技術の情報自体はシビュラシステムを彷彿とさせるもので、朱ちゃんに報告しておけば彼女こそ血相変えて方向転換した情報だったと思うのですけれど、この情報は闇に葬られてしまうのでしょうか。気がついてあげて朱ちゃん。父親情報のシークレット扱いがわざわざ強調されてたのは何かのフラグかな?そういえば小説版に狡噛母はシングルマザーだったと書かれていましたがそれはさすがに関係ないか。出生といえば今更ですが槙島の生い立ちも気になるところです
どこまでが真実なのかはわからないとはいえ、センサーで感知できるものがすべてなシビュラがカムイを捕捉できていたとは考えにくいので、彼の過去の動向について把握できているのか微妙なところか。今は酒々井監視官のドミネーターを発信機代わりにできてるけど。朱ちゃんにカムイを殺させようとしてるのは人を実弾で殺すことに対して朱ちゃんがどれだけ色相を濁らせるか見たいという意味合いも強そうだなー
霜月ちゃんはいいところまで行けたのに朱ちゃんへの敵愾心が邪魔しちゃったなあ。彼女は1期の頃からシビュラの「人は無意識のうちに敵を嫌悪する」という犯罪係数の計測の根本を象徴するかのような子で、その才能に関しては朱ちゃんより優秀なんじゃないかなと思うので、こう、惜しいなー!ちゃっかり全部朱ちゃんのせいにして報告書書いてるあたり今回も擁護しようがなさすぎてもはや貫禄すら覚えますけど、シビュラの実験対象にされるのかと思うとさすがに可哀想だよ……しかも朱ちゃんが「一番御し難そうな市民のサンプル」として観察されているのに対して霜月ちゃんは「ちょろそうな市民のサンプル」って感じだしなんかもう何もかも可哀想だよ……
しかし以前あれだけ「あーもういいからはよ出てけ」みたいな反応されてなお「局長ならわかってくれる!」って認識なのに驚きましたが、彼女にしてみれば監視官に選ばれた=シビュラに選ばれた=シビュラに一番忠実な存在である公安局局長は私に絶対の信頼を置いているはず!となるはずなのですね、当たり前なんだろうなこれは……本当は監視官ってこういう意識でいないといけないんですよね。くすぶっていたものを標本事件で爆発させた狡噛や事あるごとに自虐癖と劣等感を倍加させていたギノや恋人を撃ってしまった青柳さんのように「シビュラに選ばれた自信が揺らぐ」ってこと自体がもう破滅への第一歩なんだろうなとしみじみ思う。なまじシビュラに選ばれた事実がある分、落ちるのは一瞬なのでしょう
ので、来週以降の霜月ちゃんがとても心配です!大丈夫か!あやねるの命乞いの熱演がすばらしかったせいでなんだか頭痛が治まらないよ!東金ルームの写真、1期分のやつにも日付が記入されていたはずなので、そこから不穏を察せれば良かったんだけどな……!呼び出しかかっちゃったしそこまで見てなかったんだろうな。1期組にとっては愕然とする日付でも霜月ちゃんにとっては何コレだろうし
あやねる大活躍回(色んな意味で)でしたが、向島先生とか15年前もとい征陸さん現役時代の事件とか活躍フラグが立ちまくっていた宜野座パイセンは今回まさかの活躍なし!朱ちゃんへのお小言すらなし!!まあお誕生日盛大に祝ってもらえたし小説版もまるまる一編もらえたしさ……!ドンマイ!!しかしマジで向島=カムイだったのか……!めっちゃ働き者だな。お体大丈夫ですか。人をクリアにしたがる彼がカウンセリングを担当していた監視官が執行官落ちした、と考えると2期で再会したときの「合わせる顔がない」は割と本心だったのかもしれない
雛河くんが自分から発言しまくっていた。ジェバンニで自信をつけたからか怖い霜月ちゃんがいないからかわかりませんがデキる子だな!朱ちゃんにイケメン笑顔で「ありがとう雛河くん」て言われてもごもご俯いて赤くなるシーンがなかったので脳内補完で頑張ります。全アニメに言えることですが漫画のコミックスのおまけページみたいな一コマ補完が欲しい……!
今回の朱ちゃんはドジっこで可愛かった!赤面ごちそうさまです。やっぱりこういう面もどんどん見せて欲しいよ……!でも無駄にデカい男を含めた公安局員2名にドミネーター向けられたのだから点検業者さんの色相は間違いなく揺らいだよね。あまりにも可哀想です><
東金さんと自室で二人きりになっちゃダメだよ朱ちゃん……可愛げ云々は狡噛の「まだもう少し可愛げがあっても~」のオマージュか!ほんと徹底してるなこの人は!おばあちゃん捕捉されちゃったしこれ来週さあ……ゆきちゃんの時もそうでしたがこういう鬱展開は本当にキツいのでどうか勘弁してくださいお願いします……
ラストの東金親子の畳みかけには本当にゾクゾクしました。もう一回見てから寝ます。あと映画の予告が来てるみたいなのでそっちも見ます!楽しいです。ではまた明日