今月の別マガ本誌の進撃です
あの状況で「やっぱり巨人って素晴らしいな」と言える人間を我々は愛したわけですよ
覚悟はしてたし覚悟できてなかった読者はいなかっただろうしむしろ団長に任命されてからこれまでよく生き延びてくれたと思う。それでもここまで生き延びたのだから最後を見せてあげたかったなあダメだったかなあもう少しダメだったかなあとページをめくる手が止まりかけたところに兵長の「見ててくれ」で、ああ兵長はハンジさんに未来を見せるためにも生きてくれるんだなと思ったらものすごくスッキリしたというか何というか。涙は止まらないけど。ハンジさん本当にお疲れさまでした。お疲れさまでした。ありがとうございました。
モブリットがハンジさん助けて死んでしまったのがあまりにもショックで進撃のアウトプットができなくなっていた私ですがラストシーンであの時ハンジさんが掴めなかったモブリットの手を取れていて、先日のチェンソの話でタイムリーにも私「登場人物にはどんなに辛かろうと生きていてほしい派」と書いたと思うんですけどこの終わり方に関しては「良かった」と思えた。いやもちろん生きていてほしかった、団長としてのけじめなんて良いから夜明けを迎えてほしかった、きっとあとちょっとだったので。でもどうしても死ななければならないのであればこれ以上ない終わり方だったと思えた
「死んでいった調査兵団の影」といえばずっと何も言わずじっと背後に立ってこちらを見つめている描写が多かったのに、ハンジさんを取り囲む顔は穏やかで良かった。何よりサブタイが「自由の翼」ですよ。こんな超とっておきのサブタイを貰えるなんて思いもしなかった。去る日のエレンが憧れた自由の翼、象徴である調査兵団の隊服は燃え尽きても美しかった。何だろうこれまで感じたことのない程に澄んだ気持ちになってるんですよね……涙マジで止まらなくてティッシュは箱単位で消費してますけど……
兵長さあ……止めたかったよね……まさか自分が戦闘不能状態で生き延びるとは思ってなかったよね……兵長もともと精神的にそこまで余裕なくて今は身体的にも余裕なくて、ここでハンジさんを手放さないといけなくなって……「心臓を捧げよ」の目の表情、一生忘れられないシーンになったな……
なんかもうなんかもうさあこの二人はエルヴィンがいなくなった後ずっと二人で大人として、もちろん他に大人はたくさんいたけれど「調査兵団の若者たちにとっての大人」としてずっと頑張ってきたわけで……「調査兵団で生き残り続けたベテラン」だった時とはまた違う、完全なる運命共同体だったわけじゃん……エレンがああなるわ仲間がこうなるわで部下も味方もどことなく信用できない雰囲気が漂う中、唯一「無条件で信頼していい相手」だったわけじゃん……
いやそもそもハンジさんは兵長に「いっそここで二人で暮らそうか」とまで言ってたんですよ、それで兵長に「お前が大人しくしてられるわけがない」って諭したとかいう驚愕エピソードがあるわけじゃないですか。あの時は精神の極限状態とはいえ普通の信頼関係じゃ絶対に出てこない、ましてやハンジさんから出るわけない発言で。なんかもう兵長はあの会話をずっと抱えていくんだろうな。兵長の言う通りハンジさんが蚊帳の外で満足できているわけなかったんだろうけど、あのまま二人で逃げてたらどうなってただろうなとは絶対に思うでしょ。エルヴィンを手放して、ハンジさんを手放して、もうどうすればいいんだよ兵長、どうすればいいんだよ私は
ああちょっと待ってダメだわ山小屋でハンジさんが弱音吐いて兵長が前を向かせたあの時、信頼関係思ってたよりすごいな!?と思ったあの時からこれまでの仲良し信頼エピソードがどんどん思い出されてきててちょっとダメだわ……自分が残ると宣言したハンジさん、若者たちの前と兵長の前で見せる表情が違っててやっぱり……やっぱりさあ欲を言えば二人で未来を見てほしかったよ……だってあの
いやそれにしてもハンジさんこのサイズの巨人何体倒してるんだこれ。後退を気にしない出力でぶっ放したのかもしれないけれど強い……そりゃ兵長から見ても「できる」と判断したから決行された作戦なわけだしお墨付きなんだろうけれど本当に強いな……最後の最後で精神だけでなく物理の強さも見せれくれてありがとうございました諌山先生……早口巨人トークからの高速フラれまで見せてくれて……
とにかくエルヴィンの「ゆっくり聞くよ」でボロ泣きしてしまう。あの小野Dのちょっと固めに出す声音の中で身内に向けたフワッとした話し方がめちゃくちゃ好きなんですが、もうアニメ化したかの如くあの声あの声音で脳内再生されてもう もう 良かったねエルヴィンが話聞いてくれるって……これもすごくないですか?ハンジ・ゾエと言ったら「誰も聞いてくれない長話にうっかり捕まったエレン」がキャラ付けエピソードだったわけで、最後の最後にエルヴィンの「ゆっくり聞くよ」で締まるのめちゃくちゃ……めちゃくちゃ良くないですか?ダメだ
もうまとまらないので最後になりますが、最初から最後まで徹頭徹尾「自分たちのことを考え守ってくれる立場の大人」だったハンジさんが、どんなに辛くとも宙を舞っていたハンジさんが、力尽きて地に落ちていく様を見送った104期生のことを考えると今晩は眠れないような気がします
でも本当に良かったと思います、間違いなくそう。こんなに感謝することあるか?というくらい感謝している。ハンジさん本当にありがとう。
はあ全然まとまらないんですけど何にせよ……何にせよ……お疲れさまでした……この言葉でいいのか?いや……お疲れさまでした……ダメだちょっと落ち着かねば。明日は仕事だ。落ち着きます。お疲れさまでした